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北は台湾・花蓮県富里鄉、そして、東北は台東県成功鎮と連結する東河鄉は、東河包子で有名ですが、それ以外にも、近年では東海岸国際サーフィンコンテストが開催され、サーファーの人気スポットにもなっています。

3年ほど前に友達と一緒に日本から台湾・東河へサーフィンをしにやって来た峯雪康弘(Yasu)氏は、それからたった4ヶ月の間に台湾・台東に移住する決意をしただけでなく、東河鄉で日本式の居酒屋もオープンさせ、この地で毎日、波と共に笑顔で日の出や日没を迎え、今ではすっかり東部の生活に馴染んでいます。Yasuは「ここ3、4年の間で、台東のサーフィンはますます有名になり、雑誌にも紹介されるようになりました!」と話してくれました。また、日本にもサーフィンができる場所はあるけれども、日本の冬の海水温度が0度以下ととても低いので、日本のサーファーは、近場で暖かい場所にあるサーフィンスポットへサーフィンをしにくると説明してくれました。その場所こそが、台東・東河なのです。

Yasuは、日本にいた頃に飲食店で働いていたことがあり、居酒屋で働いていた経験もあったため、東河で居酒屋をオープンさせようと考えたそうです。また、Yasuが「冬になると、東河は99%日本人です!」と言うように、冬になるとたくさんの日本人サーファーが東河に訪れること、そして何よりも「日本語ができるオーナーの日本の創作料理を提供する居酒屋は、日本の旅行客に親近感と安心感を与えられる」と真剣な表情でその思いを話してくれました。この地では、毎年10月から翌年の3、4月までは東北モンスーンが吹き、日本からのサーファーが後を絶ちません。Yasuの日本語のウェブサイトとブログの影響もあり、彼の経営する居酒屋は冬になると朝から晩までいつも大忙しです。Yasuは、朝は地元ガイドやサーフィンコーチをして日本人観光客を一番良いサーフィンスポットまで連れて行き、東海岸線の美しさを思いっきり楽しんでもらいたいと、山や海の楽しみ方も紹介しています。日中に思いきりアウトドアを楽しんだ後は、彼の居酒屋でお任せメニューで素敵な夜を楽しめます。Yasuは「この居酒屋の食材は、当日の朝に成功漁港から買い入れた食材です。僕は、冷凍の魚類が好きじゃないので、少し変わった地元の海鮮を使って料理をしています。」と話しながら「これは、滅多にみられない石頭公(カサゴ)です。棘には神経を麻痺させる猛毒がありますが、魚肉にはコラーゲンがたっぷりあってすごく美味しいんです。魚は、姿かたちが気持ち悪いほど美味しいんですよ!」とその日の戦利品を見せてくれましいた。まるで怪物のような形相の魚からは、グルメ料理になるとは全く想像もつきませんでしたが、その時のYasuは既に包丁を研ぎ終わっていて、地元グルメである石頭公を美食家のディナーに振舞う準備をしていました。

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波のない季節に日本の友だちがこの地に訪れれば、Yasuは温泉へと案内しています。Yasuは「最近、日本の番組で栗松溫泉が紹介されて、日本でも結構有名なんです」と話してくれました。冬はサーフィンの季節だけれども、夏は良い波がない東河鄉ですが、わざわざ台風を追っかけてくる日本人サーファーもいるそうです。「台風が台湾に来ることがわかると、その台風を追いかけて来るんですよ。波が大きくて、すごく刺激的なんですけど、でも、安全第一ですから!」とYasuは笑いながら話してくれました。

台東に定住したYasuは、日本人サーファーの癖や習性を熟知しています。しかし、交通の制限があって不便なこともあり、たくさんのサーファーが台東へのサーフィン旅行の計画に頭を悩ませていることも知っています。「台東へ遊びに来る日本人は、まずウェブで台東へ遊びに来たことのある人のブログや口コミなどを見て、タクシーで来たり、バスで来たりしています。」しかし、バスの本数が少なかったり、小型バスではサーフボードを持ち込めなかったり、バスの時刻表だけでは大型バスか小型バスかがわからなかったりして、待ってはみたものの結局はバスに乗れなかったという状況もあるそうです。また、日本から台湾・台東に来る場合は、松山空港や桃園空港を経由しなければなりませんが、台湾の国内線に乗り換えて来る場合は、サーフボードを荷物として預けることなどの問題はありません。しかし、Yasuは「火車(台湾鉄道)は、サーフボードは持ち込めないんですよね…」と、こればかりは仕方がないとはわかりながらも少し落ち込んだ口調で話してくれました。彼は、もし日本から台東への直航便や火車へのサーフボードの持ち込みが可能になったなら、交通の便も少しは改善されて、もっとたくさんの観光客が東河を訪れると考えています。交通の制限がある現在でも、たくさんの日本人サーファーが東河を訪れています。Yasuは、これからもたくさんの日本の友だちにこの美しい海を紹介し続け、台東をサーフィンの聖地の代名詞として世界に広めていきたいと強く願っています!