豆腐の旨み
「人莫不飲食也,鮮能知味也(人飲食せざるなきなり、よく味を知ること鮮(すく)なきなり)」という論語は、数千年前からあります。この頃から、食生活による損得を見出し、つまり私たちが追求する食体験の多くは、その大部分が味の濃い料理や珍しい食材を使った多彩な料理が特徴的で、素材本来の味に着眼し、それを味合うことでゆっくりと幸せや喜びを体験することは、ほとんどありませんでした。例えば、豆腐の香りについて説明することができる人はさほどいませんでしたが、今回、池上で豆芳華池上豆屋で豆腐の本来を見つけました。 ほのかな香り、まろやかな味 豆腐は、まろやかな豆の風味となめらかな食感が特徴的です。豆腐料理といえば、様々な美味しい料理が思い浮かぶことでしょう。豆腐は、他の食材の味を邪魔することなく、様々な食材と一緒に食られることが多いので、特に脚光を浴びることもありませんが、豆腐独特の風味が失われることもありません。「因其不爭,故而獨特(競争しないからこそ、ユニークさがある)」。豆腐の軽やかな香りが舌に触れることで、素材の香りと調和するのです。豆腐は、ゆっくりと噛んで味わうことで、その本来の旨さが感じられるのです。ただ食べるだけでなく、自分の手で豆腐を作れば、素材と私たちの密接な関係を実感することができます。豆芳華池上豆屋は、人と大豆の物語をインスパイアしたのです。Photo:豆芳華FB [...]