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台東海岸線-海辺の芸術と文化が集まる場所

台東の長い海岸線には、台湾本島で最も美しい湾とビーチがあり、海の力強さと奇抜さを体感できます。海岸沿いに打ち付ける波と広大な海は、サーフィンシーズンになると多くの外国人を魅了し、海はいろいろな国のサーファーで賑わいます。また、海の魅力は、多くの芸術家や文学者も魅了しています。彼らは、海のそばに住んで波の音に耳を子守唄に眠りに落ち、太陽の光で目を覚まします。都蘭糖廠は芸術と音楽が集まる場所で、芸術や文学の愛好家が訪れる聖地となっています。また、原住民部落の手作り工芸品もとてもユニークです。

都蘭「好的擺」ハンドメイドアートショップ

台11開放工作室(Highway 11 Open Workshop)

以前新東糖廠の倉庫として使用されていた「好的,擺」は現在アート作品の販売を行うお店として、また芸術家の集まる芸術村としても知られています。台東出身アーティストと共に部落文化工房の作品を展示する基地を立ち上げ、過去13年間多彩なクリエイターと協力して多くの作品を展示販売形式で発表、作品を販売するのみならず作者自身がこの場所で暮らした経験を作品に込め、この土地を訪れた旅行者にもこの土地から得られた純粋なエネルギーを分かち合っています。

店内には多くの原住民工芸品があり、現在80を超えるアーティストのアート作品が展示販売されています。ほとんどの作品は地元の人々が制作したもので、手染めの服や都蘭小学校のカバン、手作りノート、クロスステッチ刺繍の入ったスマホケース、AMISデザインの洋服、書籍、葉書などがあります。他にも流木を利用した手作り作品が店内で柔らかな黄色い照明を受けて飾られており、手に取るだけで作り手の温もりや台東の素晴らしさを感じられるお店になっています。

住所:臺東縣東河鄉都蘭村61-1號(新東糖廠文化園内)
電話:089-531702
営業時間:11:00-17:30(木曜定休)
ウェブサイト:ファンページ

巫弩客木屋

台11開放工作室(Highway 11 Open Workshop)

アミ族の言葉「巫弩客」(Onok)には「黙々と勤勉に働く人」という意味があり、アミ族にとって毎日黙々と一針一針紡ぎ出す織物の製作はまさにこの言葉通りなのです。店名「巫弩客木屋」にはオーナー・思拉さんが伝統織物工芸を通じてアミ族の勤勉で実直な個性を広めたいという思いが込められています。

市内にひっそりと佇む巫弩客木屋は人通りが多く賑わう台11線の側にありながらも喧騒とは無縁の隔絶された森の小屋を思わせる静かな雰囲気を纏っています。茅葺き屋根の木造小屋は温もりを感じさせる雰囲気で室内にはアート作品が展示されています。飲み物と手作りデザートを注文し、店内に流れる音楽に耳を傾けながらアートを鑑賞、もしくは事前に織物レッスンの申し込みを行ってアミ族の織物に使用する素材や道具そして織物技法を学び、布バッグやコースターなどの小物を作って自分やお友達への心を込めた贈り物にしてみては如何でしょう?(写真提供:IG @triton235.2

住所:臺東縣長濱鄉長光134-1號
連絡電話番号:0988-451-555(事前に電話でお申し込みください)
ウェブサイト:ファンページ

都蘭陶舍

台11開放工作室(Highway 11 Open Workshop)

「都蘭国」に足を踏み入れると背の低い草花が風に揺られて広がる草原に陶芸家林答艾さんの家が見えてきます。茅葺き屋根と竹を骨組みとして作られた原始的な建築スタイルによって建てられた家は自然の一部として風景に馴染んでいます。

かつて北部で教職に就いていた林答艾さんが陶芸に心酔することになった理由は偶然触れた陶芸作品に魅せられたことから始まりました。長い自己研鑽により技術を向上させた彼は故郷へと戻り、都蘭部落での生活を陶器作品へと込めています。

都蘭陶舍を訪れたのなら、陶芸家による制作秘話を聞きながら作品達を鑑賞し、手ずから土を練って形を作り、色付けする手作り陶器体験を通してこの地に根付く暖かみを感じてください。

住所: 臺東縣東河鄉都蘭村台11線144.1kmバス停前

連絡電話番号: 0922-698-061 (事前に電話でご予約ください)

ウェブサイト:ファンページ

台11開放工作室(Highway 11 Open Workshop)

台11開放工作室(Highway 11 Open Workshop)

東海岸は雄大な山や海の景色に加えてアーティスチックな雰囲気が強く感じられる場所です。台11線で台東へ向かう途中には毎年開催されている東海岸大地芸術節のインスタレーションアート作品が鑑賞出来る上、海線芸術のランドマークとして有名な台11開放工作室(Highway 11 Open Workshop)を訪れることもできますよ。このお店はアメリカ人醸造家のBrianさんとアーティストである高敏書夫妻が共同で経営しているワークショップであると同時にオープンな展示スペースでもあり、定期的に小規模ワークショップが開催され、芸術と飲食、展示という三つの要素が集まった海線の重要な芸術プラットフォームです。

都蘭新東糖廠文化園區内にある台11開放工作室は大煙突の下というわかりやすい立地にあるお店で、店内では昔使われていた砂糖を絞る為の機具を展示する他、古窓、流木、廃鉄や水道管を利用してインダストリアルな雰囲気を感じさせる自由な空間を演出しています。ワークショップは海線の工芸品を取り揃えたセレクトショップにもなっていて、沢山の絵画や手作りの陶器、木工工芸品といった地元アーティストが手がけた美しい作品が販売されていて、そのうちのほとんどが奥様の作品となっています。

店内に置かれた商品以外にも、台11開放工作室では屋外に展示スペースと飲食スペースを設けており、廃鉄や流木を使って作られたバーに腰掛け、美味しい食事やデザートそしてオーナーの醸造したクラフトビールをいただけば自由そのものを感じられます。台11開放工作室では不定期にアート展覧会も開催しており、訪れた旅行客に地元アーティストと彼らの作品を知る機会を設け、東海岸の大自然と人々そして文化が融合した美しさをこの場所で体験できます。(写真提供:FB@台11開放工作室

警告:安全の為飲酒後の運転はおやめください。

住所: 臺東縣東河鄉都蘭61號(新東糖廠主廠の中)

連絡電話番号: 0978-092-087

営業時間: 12:00–21:00(水〜土曜日)12:00–21:00(日曜日)

オフィシャルウェブサイト

Laboratory實驗平台(ラボラトリー実験プラットフォーム/アトリエ兼アートギャラリー)

台東海岸線-海による芸術の饗宴-実験室実験プラットフォーム

「Laboratory實驗平台(ラボラトリー 実験プラットフォーム)」。名前だけ聞くと化学研究施設ではと思ってしまいますが、実は台東出身のアーティスト拉飛邵馬(Lafin Sawmah)さんが葉海地(Heidi Yip)さんと共に立ち上げたアトリエ兼アートギャラリー、このLaboratory實驗平台を立ち上げることはLafinさんとHeidiさんにとって特別な意味を持っています。Lafinさんは台東アミ族出身の青年、部落で生まれ育った記憶が作品のエネルギーになっています。現在は国内外で有名な木彫り彫刻アーティストになりましたが、彼の願いは故郷に戻り、その土地と環境に心を配ること。香港出身のアーティストHeidiさんは夫であるLafinさんと共に台東に移住する際、その風景の美しさに感銘を受けました。海、石、シダ植物は彼女のインスピレーションの源、この東海岸の海辺の一角にアトリエを構え、絵画や陶芸作品を作るのに励んでいます。

故郷長濱の三間屋に戻る前、彼らは台11線沿いで2度アトリエを移転しており、その原因は予想を超えるビジネスの成功でした。沢山の観光客が訪れることにより作品が商業化し、忙しさにより生活の質が変化した事からその場所での営業を終了して、創作に重点を置いた活動を行うようになりました。現在のLaboratory實驗平台は、平日は非公開のプライベートアトリエになっており、不定期に文化や芸術に関するイベントを行うと共にアーティスト達に村に駐留して創作活動を行う他、展示会や講座を行うアートギャラリーとして機能しています。LafinさんとHeidiさんはこのプラットフォームを通じて異なる分野のアーティストと地元の人々の文化交流の機会が増える事を期待すると共に、世界から孤立したように建っているこのアトリエで海に迎えられ、大自然からのメッセージを受け取って欲しいと願っています。(写真提供:Laboratory實驗平台FB)

開館時間:予約制です。特別展についてはウェブサイトをご確認ください。

住所:臺東縣長濱鄉三間屋三間村6鄰61之1號

オフィシャルウェブサイト:https://www.facebook.com/laboratorytaitung/

新東糖廠文化園區

台東海岸線-海の芸術と文化の饗宴-新東製糖工場文化公園

( 図:IG @Nobel Liu )

都蘭は創作者のミューズであり、新東糖廠文化園区は、台東の芸術の発祥地です。台東と海外のアーティストに、創作部落を提供しています。まるで、情熱の小さな灯火のような活力がみなぎっています!園内に足を踏み入れると、文学と芸術の雰囲気に満ちたさまざまな小さな家やカラフルに塗装された壁が歓迎してくれます。平日に文創市集を訪れて芸術展覧を見たら、きっと、この台東の海沿いの小さな文創コミュニティが大好きになるでしょう。

新東糖廠文化園区は、もともと日本統治時代の民間製糖工場でした。1937年に設立し、、製糖工場、事務所、寮などの3つの部分で構成されています。製糖工場は90年代に閉鎖され、その後、政府によって再活性化され、東部芸術文化園区となりました。ここには、アーティストスタジオ、カフェ、パフォーマンスステージが備わっています。また、週末には、文青市集が開催され、手作りの製品がたくさん並べられます。夜の海沿いは、音楽パフォーマンスが行われ、エキサイティングな雰囲気とロマンチックな雰囲気を生み出します。 こんな素敵な場所、行ってみなきゃもったいないですよね。

営業時間:毎週土曜日から日曜日10:00~17:00

休館日:全年無休

電話番号:08 953 1212

住所:台東縣東河鄉都蘭村61號

表妹的店.月桃工坊

台東海岸線-海の芸術と文化の饗宴-新東製糖工場文化公園
台東海岸線-海の芸術と文化の饗宴-新東製糖工場文化公園

アミ族都蘭部落出身の高敏慧さん、廖婉君さんの母娘が営む都蘭の有名なハンドメイド工房「表妹的店」。糖廠(砂糖工場)入口側の小道を都蘭國中(中学校)方面へと進んだ先にあるこのお店にはアミ族伝来の編み物技術を利用して手ずから制作した作品が多数並べられています。幼少期より母が月桃編みや刺繍、ビーズや織物、毛糸の編み物といったハンドメイド作品を作る様子をその目で見て作り方を学んできた娘の婉君さんはどんな人にも負けない技術を身につけました。

「表妹的店」は元々高敏慧さんが営む「二嫂的店(次男のおよめさんの店)」という名称のお店でしたが、桃園で仕事をしていた娘の婉君さんが故郷へ戻り、母親と共にアミ族の伝統的な織物文化を継承すると決意したことから娘の名前「婉君」から名前をとった「表妹的店」へと名称を変更しました。今までとは違うお店として再出発する為に有名アーティスト「希巨蘇飛」に依頼してリニューアルを行いました。外観には地元で採れた竹と部族の伝統紋様を融合し、都蘭で暮らすアミ族の風格を現代技術を用いて表現しています。

母娘は協力し合いながら伝統的なアミ族の織物文化を継承し、伝統技術の中に現代的なエッセンスを取り入れた実用的な作品作りを行なっています。お店ではクロスステッチで作られた布製バックパック、月桃編みで作られたライターケースをはじめとして多種多様な実用性のある小物があなたを歓迎してくれます。もし自分でクロスステッチや月桃編みをしてみたいと思ったのなら是非表妹まで電話でご予約ください、アミ族の伝統技術を利用したハンドメイドの温かみを感じる作品作りを体験することができます。

住所:臺東縣東河鄉都蘭村33鄰280號(都蘭糖廠側の小道にあります)
電話:0965-39532 / 0981-804-639
ウェブサイト:ファンページ

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