太麻里鄉は台東で最近人気の新しい観光スポット、沢山の人が訪れる太麻里金針山、金崙海灘、多良車站といった驚きの秘境はもちろん、まだ知られていない美味しいレストランも沢山あります。今回は太麻里、金崙、多良地区の絶対に食べて欲しいグルメをご紹介しますので、すぐにポケットリストに入れ、プランを立てる参考にしてくださいね!

朝:去拿早午餐

昼:拉勞蘭小米工坊、芙瀨實驗廚房 (こちらもおすすめ:講蜜蜜特色餐廳

アフタヌーンティー: 5181聽海(こちらもおすすめ:Kituru咖啡力卡咖啡

夜:嘎努食堂、鼎倫牛肉麵

夜食:烤什麼風味屋

去拿早午餐ok@airnekao

去拿早午餐(QUNA BRUNCH)

太麻里は日の出の里という美しい名称で知られる観光地。早朝に千禧曙光園區(ミレニアム日の出記念園)で日の出を見たら、去拿早午餐で朝食を食べて素敵な一日を始めましょう!去拿早午餐は台東人の人気朝食ランキングで第四位を獲得した事もある人気店、朝早くから沢山のお客さんで店内はとっても賑わってます。台湾でよく見かける朝食メニューに加え、刺蔥蛋餅(カラスザンショウを使った台湾風クレープ)、刺蔥燒肉(カラスザンショウの焼肉)、塔香燒肉(バジル風味の焼肉)といった部落料理が用意されています。刺蔥(カラスザンショウ)は新鮮な旨味と香りが特徴的な部落野菜、他の材料と合わせることでうま味が増します。選りすぐりの豆を使って淹れられたコーヒーや味わい深いミルクティーといったドリンクメニューからは美味しいものを味わって欲しいというお店の心遣いが感じられます。オリーブの木が植えられた屋外の飲食スペースでお日様の光を浴び、静かでゆったりとした時間を楽しみながら美味しい朝食をいただきましょう(図:IG@airnekao

拉勞蘭小米工坊ok@ieat N Travel

拉勞蘭小米工坊(Lalauran Millet Workshop)

太麻里鄉に来たら、新香蘭にある拉勞蘭小米工坊を必ず訪れてください。「拉勞蘭」とはレストランの所在地を表すパイワン族語で、「肥沃な土地」を意味しています。レストランは伝統的な原住民食文化を守ることに力を入れており、パイワン族が主食としていただく粟を利用した軽食を提供している他、部落で採れるレッドキヌア、キマメ、カラスザンショウといった食材を使った新しい創作料理も研究しています。小米酒釀烤肉飯(粟酒焼肉プレート)は一口頬張れば粟酒の甘い香りが口の中に広がり、洛神豬排飯(ローゼルトンカツプレート)は塩気のあるトンカツに砂糖漬けした甘酸っぱいローゼルが合わさった風味が独特な一品。香辛料の香りが鼻腔をくすぐる刺蔥雞排飯(カラスザンショウチキンプレート)は一度いただくと病みつきになる忘れられない味わいです。これらの軽食メニュー以外にも、全国一位になったこともある黄色いモチモチとした食感の粟に鹹香豬肉(塩漬けの豚肉)を包んだ祈納福(粟ちまき)は沢山の人がお土産としてテイクアウトする人気メニュー。他にも野菜炸物拼盤(揚げ野菜プレート)や、紅藜香蕉磅蛋糕(レッドキヌアとバナナのパウンドケーキ)といった部落でおやつとして食べられているメニューもあり、どれもおすすめ!(図:IG@ieat_n_travel

芙瀨@thebulaibulaikitchen

芙瀨實驗廚房(BulaiBulai Kitchen)

多良と言えば全国で最も美しい電車駅を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?ですが、今回ご紹介するのは多良の美食。駅の上方へと進んだ先、山を背にして海に面した場所にある瀧部落に位置する芙瀨實驗廚房を訪れてパイワン族料理をいただきましょう。レストランの名前「芙瀨」はパイワン族語の「Bulai」から来ており、素晴らしい日々という意味があるそう、また「実験厨房」という名前が表す通り、地方創生を促進する試みとしてレストランを通じて訪れた観光客へオーナーの出身地であるこの瀧部落と地元食材の認知度を高め、部落の若者達に仕事の機会を作り出しています。レストランの客席エリアは「山芙廳」と「水瀨廳」に分かれており、入れるお客さんは各エリア八名まで、どちらのエリアからも無限に広がる美しい海を眺めることができます。地元農家の作った食材を利用した創作料理は調味料やあつらえ方、使う食器にいたるまで全てにお店の心遣いが反映されています。注意:事前にオンライン予約をお願いします。予約客のみ客席エリアへの入室できます。(図:IG@thebulaibulaikitchen

5181聽海@hello Ching

5181聽海工作室

午後になったらカフェでコーヒーをいただきながら、台東の青い海をのんびり眺めたい、そんな景色も楽しめるカフェが南迴にあります!5181聽海工作室は多良の瀧部落に位置しており、店名の「5181」はパイワン族語の「肯定(そうです)」を意味する言葉と同じ音であることから「そう、私はここで海の音を聞く素晴らしい生活を送っています」という気持ちが込められています。質感にこだわった内装で、なんと内装に使う為に二年もの間流木を集めつづけたんだそう。他にも原住民の工芸品を展示しており、ただの古民家がおしゃれなカフェへと素敵に生まれ変わっています。提供しているコーヒーに使用しているのは香り高く余韻がしっかりと楽しめる屏東産の豆。メニューの中でも小米釀咖啡(粟酒コーヒー)はシチリアコーヒーに似た風味で仄かな甘味と粟酒の作り出す酸味と香りがマッチしたブラックコーヒーで、一度味わうと忘れられない味。コーヒー以外にもジュースや軽食も用意されています。飲み物を一杯注文したら、波の音に耳を傾けながら、午後の光が差し込む店内で穏やかな時間を楽しみましょう。(図:IG@hello__ching

鼎倫牛肉麵

鼎倫牛肉麵

金崙で一番人気の観光地をご存知ですか?行列の長さで人気を決めるなら、鼎倫牛肉麵が一番です!営業時間前から行列が出来て、どの時間帯でも一時間以上並ばないといけない程人気があるこちらのお店、閉店前なら空いているのではと思ったのならそれも間違い、売り切れ次第終了となってしまうので、絶対に食べたいのなら早めの時間に訪れてください!

ここまで人気になった理由は店名にもある看板料理の牛肉麺、甘味を感じるスープに柔らかい牛肉ともちもちとした食感の麺が最高です。サイズは小でも量がたっぷり、大は二人分の量があります!牛肉麺以外にもモチモチの皮と具材がたっぷり詰まった水餃子や小皿料理、滷味(台湾風煮込み料理)も美味しいと評判です。まだ鼎倫牛肉麵を食べたことがない?それは金崙を訪れていないのと同じ事ですよ!

嘎努食堂@zhiwei8998

嘎努食堂(GaNu食堂)

部落料理を食べてみたいと思っているのなら、レストランで提供されるおまかせ料理や部落風味料理店、そして部落の熱炒店(台湾風居酒屋)・嘎努食堂でもいただけます。定番料理の他、部落に伝わる独自の食材や調理方法を使用した料理が人気でオープン後すぐに金崙の有名店に名前を連ねるようになりました。「嘎努」はパイワン族語で「食べる」を意味する言葉と同じ音、お客さん達が家で食事するような暖かい雰囲気のお店でありたいという思いからこの店名になったそう。麻婆豆腐や糖醋排骨(スペアリブ)が人気で、他にもシュンギクの一種であるベニバナボロギクを揚げた炸飛機菜は天ぷらとは違うサクサク感で脂っこさがなく、胡椒とケチャップをつければ酸味と塩気が楽しめます。生鮮斯曼寧(ボウズハゼの幼魚)はお刺身のような新鮮さと素材の滋味を楽しめる一品で、料理毎にそれぞれ違った味覚を楽しめます。(図:IG@zhiwei8998

烤什麼

烤什麼風味屋

静かな金崙の町では夜食を食べようにも選択肢がないと思ってはいませんか?それなら部落居酒屋・烤什麼風味屋をお試しください。「臺東十大部落美食(台東十大部落グルメ)」に入選したこともあるこちらのお店はどのメニューを食べても全て美味!おかみさんおすすめの胡椒烤魚(焼き魚の胡椒がけ)は新鮮な魚と胡椒の香りがぴったりマッチした病みつきになる味で、パリパリになるまで焼き上げた皮とジューシーで柔らかなお肉が味わえる烤豬腳(焼き豚足)や烤雞翅(焼き手羽先)に、外側はカリカリなのに、中はふわふわとした食感の炸豆腐(揚げ豆腐)など、どれも火加減と味加減がちょうど良い絶品メニュー。せっかく部落を訪れたのだから他の場所では味わえないものを食べてみたい、そう思っているのなら刺蔥煎蛋(カラスザンショウ入りの卵焼き)を忘れずに食べてみて、部落特有の野菜であるカラスザンショウを使ったスパイスの効いた味わいはバジルなどの香味野菜好きにはたまらない味!他にも強火で炒めた野生のカタツムリはスパイスの辛味と歯応えがおつまみにぴったり。南迴地区で夜更かしするなら烤什麼風味屋があなたにとっての深夜食堂になることでしょう。