台東・夢のチョコレート工場−方克一巧克力（ファンキーチョコレート）

「チョコレート大好き！」映画の主人公と同じように、オーナーの方克一（ファンキー）さんはチョコレートへの情熱に突き動かされて自分の夢を叶えました。子供の頃からチョコレートが大好きだったファンキーさんはチョコレート作りに必要な知識を集め、国立台湾大学農業化学科在籍中にカカオの発酵について研究し、卒業後はチョコレート王国として名高いベルギーにチョコレートを学びに向かい、帰国後は鹿野の日卡地部落に夢のチョコレート工場を設立しました。

店名である「方克一巧克力Funky Chocolate（ファンキーチョコレート）」はオーナーの中国語と英語の名前、そしてオーナーのチョコレート製造の理念である「Fabulous（素晴らしい）」、「Unique（ユニーク）」、「Natural（天然）」、「Knowledge（知識）」、「Yummy（おいしい）」のアルファベット頭文字を合わせたもので、天然で美味しいチョコレートを作りたいという願いからつけられました。チョコレートは食べると太る、健康に悪いと思われがちですが、それは国民に甘いものを食べる習慣を根付かせたいという考えから作られた大量の砂糖、香料、乳化剤などを加えたチョコレートのことであり、そういったものを加えていないチョコレートは栄養豊富でアンチエイジングに効果があり、さらにはダイエットや心疾患にも効果が期待でき、こういったチョコレートの有効性については国内外の研究により明らかになっています。ファンキーさんは厳重に衛生管理された高品質な天然の食材を研究に基づいて加工し、低糖質で健康に良い、美味しいチョコレートのブランドを作り上げました。（写真提供：方克一巧克力FB）

ファンキーチョコレートの自社農園では自然農法で栽培されたカカオの樹が四百本近く植えてあり、製造されたチョコレートからはこの土地独自の風味が感じられます。ファンキーさんはカカオの樹を栽培するだけではなく、研究、発酵、焙煎といったすべての過程を自ら手がけており、産地から食卓まで新鮮な食材をそのままの味でお届けしています。またチョコレート愛好家の皆さんが色々なチョコレートを選べるように、ドライフルーツと組み合わせた特別な味わいのチョコレートを製造、その為にパッションフルーツ、パイナップル、金柑といった農作物も栽培しています。

二階建ての夢のチョコレート工場に入ってみればは、大きなガラス窓から太陽の光が降り注ぐ作りになっていて、二階の広々としたダイニングエリアからは緑豊かな渓谷や遠くの都蘭山といった息を呑む様な絶景を見渡すことができます。美しい山々の風景を眺めながらアフタヌーンティーを楽しみ、オーナーが自ら一つ一つチョコレートの特徴を紹介してくれますよ。チョコレートは口に入れた瞬間に溶けて、淹れたてのコーヒーと合わせればさらに風味が引き立ちます。（写真提供：方克一巧克力FB）

お店で一番人気の商品「鳳梨旺旺黑巧克力（パイナップルブラックチョコレート）」は厳選した台東産のパイナップルを使用しており、甘酸っぱいドライパイナップルに風味がしっかり感じられるブラックチョコレートを合わせた口当たりが素晴らしい一品です！「蔓越莓黑巧克力磚（クランベリーブラックチョコレートタブレット）」と「藍莓黑巧克力磚（ブルーベリーブラックチョコレートタブレット）」はどちらもしっかりとした果物の香りと風味が感じられます！また「糖漬橘皮黑巧克力（オレンジピールブラックチョコレート）」は柔らかなオレンジピールに苦味のあるチョコレートを合わせることで、飽きが来ない甘さ、あと一つあと一つと手が止まらない美味しさです！カリッとした食感が好きなら「焦糖杏仁巧克力豆（キャラメルアーモンドチョコレートビーンズ）」がおすすめ、チョコレートの風味とキャラメルのカリカリ感、そしてアーモンドのカリッとした食感が楽しめます。「混血兒黑巧克力磚（ハーフブラックチョコレートタブレット）」はカシューナッツとドライフルーツが合わさった斬新な組み合わせにより、絶妙な味わいが楽しめます！

ファンキーさんはこの場所を知的・文化的に魅力ある場所にしてゆきたいと考え、不定期にチョコレートに関する講座を行っています。チョコレートを美味しいと思うだけではなく、その原料であるカカオ豆やカカオの樹を見ることで理解を深めて欲しいと願っています。（写真提供：方克一巧克力FB）