たとえ100人の方に、100の違った形容詞で台東を表現して頂いても、さすがに「ラグジュアリー」と言った言葉は出てこないでしょう!しかし都蘭村の奥で「Dulan Crap」という名のフランス料理店を経営されているオーナーのパトリックさんは、「Luxury」という言葉で彼の台頭に対する第一印象を述べます。

Patrick

初めて台湾に来た頃、パトリックさんは賑やかな台北に住み、一般な都会のソワソワした生活を送っていました。だが時間が経つに連れて、フランス人の「自然を好み、ロマンチックな」性格が彼を自由気ままに生きて行ける次の地点を求める旅へとそそのかし、妻の如君さんと共に台湾を一周を決めましたが、この旅は台東の都蘭で終止符が打たれました。

なぜ花蓮にしなかったのか?そもそも生活の利便性から見たら、花蓮の方が台東より少しは上なのに、なぜ台東なのか?パトリックさんを出し抜いて、如君さんが答えてくださいました。「花蓮に向かう前に、彼はもうここから離れたくなかったもの!」;この取材の中では、このフランスから来られたシェフが台東を好きになった訳以外に、一番面白かったのはやはり気分を和らげて楽しくするこのご夫婦のやりとりでありました。そしてこのネパールから始まったラブストーリーが最終的に台湾の東部で実るなど、二人は思ってもいませんでした。

「見てください!ここの前には美しい山があり、窓の外は綺麗な海。こんな場所で生活できることは『ラグジュアリー』ではありませんか!」初めて台東のことをラグジュアリーという言葉で表現する方に出会いましたが、パトリックさんのおっしゃる通りだと思いました。このような、山や海がすぐそばにあり、広々とした美景を持ち、生活費を心配する必要がない場所など他にはないのではないでしょうか?台湾でも台東しかこのような好立地がないと思います。

Patrick

フランス人生まれつきのロマンチックな性格からか、彼は台東で木曜から日曜までしか営業しないフレンチレストランを開き、食べていけるかどうかなど心配したこともないみたいです。「たくさんの友達が一生懸命働いて買い物したり、いろんな支払いに追われたり、せかせかして生きているけど、僕はそんな生活を送りたくないのだ。」パトリックさんはレストランの定休日に市場へ買い出しに行ったり、海へカヤックで出たり、或いは家で厨房を掃除してフランスから運んで来た家具を整理したりと、これら単純な日常的の家事が、彼にとって喜ばしいことなのです。パトリックさんが茹で上がったブロッコリーをボウルに入れている際、その隣でロメインレタスを洗っている如君さんの手も止まることはありません。厨房での二人の絶妙なハーモニーも、30分後に到着を予定されているお客様方に真心こもった美味しい本場のフレンチを頂いてもらう為です。

台東に移住してから約五年、最初から素敵な大家さんに恵まれ、彼はリーズナブルな値段で今のお店を借りられ、如君さんと二人で店内のデザインと内装を手がけ、都蘭でフランス風情を再現しました。「食材はできる限り現地で調達しています。僕の中国語は下手ですが、心込めて作った料理は皆さんに伝わっていると信じています!」フランス語の抑揚ついたアクセントが混ざった英語で語る彼ですが、パトリックさん心の底からのこの土地にある人々や物事に対する情熱がすごく伝わり、彼の最初の言葉が響きます。「山に囲まれ、海の景色が眺められ、その同時にグルメを楽しめるのんびりとした生活。これぞ人生最大の『ラグジュアリー』ではないか!