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山と森に囲まれた神話の里をさまよう—金鋒鄉で低炭素の旅

台東南迴地区に位置する金鋒鄉はパイワン族とルカイ族の居住地、パイワン族の守護神である百歩蛇にちなんで「百歩の里」とも呼ばれ、風光明媚で部落ならではの雰囲気が感じられる場所です。通りや路地を歩くと部落に残る歴史の足跡や神話の息遣いがそこかしこに感じられ、その雰囲気に魅了されます。今回は皆さんに低炭素をテーマにした部落一日旅をお届けしたいと思いますので、共に部落の雰囲気を楽しむと同時に金鋒鄉の美しい山林環境を保護してゆきましょう。(このツアーは臺東環保局空氣噪音防制科(台東県環境保護局大気騒音防止科)により企画されています)

一箇所目:出発!電動バイクをレンタルしよう

一箇所目:出発!電動バイクをレンタルしよう

「低炭素の旅」では二酸化炭素排出量を削減できる移動手段を利用します。今回の旅は全ての行程を電動バイクで周ることで環境汚染を引き起こす排気ガスの排出量を削減します。あまり知られてはいませんが、台東には82箇所のEV専用充電所があり、旅行中の充電にとっても便利!金鋒鄉には電車の駅がなく、バスしか移動手段がないので、電動バイクをレンタルする際は手前の太麻里駅で下車してお店を探してくださいね。太麻里駅から金鋒鄉までの所要時間はおよそ20分、道中は純朴な村落の風景やのんびりとした郷村の雰囲気が感じられる風景が広がっていて見飽きることがありません。

二箇所目:オーダーメイドで作られた幸せのブレスレット—排灣族陶珠守護環DIY(パイワン族トンボ玉ブレスレット作り体験)

二箇所目:オーダーメイドで作られた幸せのブレスレット—排灣族陶珠守護環DIY(パイワン族トンボ玉ブレスレット作り体験)

霎時客站は金鋒鄉の部落を訪れる際に必ず通りすがる場所であり、ここでパイワン族に伝わるお守りのブレスレットを作って部落からの祝福を持って帰りましょう。部落の住人が捕まえたトンボの目が水晶のように透き通ったガラス玉になったという伝説のあるパイワン族のトンボ玉。部族に代々伝わる天から与えられた貴重な贈り物で、一つ一つ違うその模様にはそれぞれ違う意味合いが込められています。体験教室の先生はトンボ玉が幸せにしたい対象を選ぶからといって、使用するトンボ玉を自分で選ばせてくれます。先生の手順にそって紐を編んで選んだトンボ玉をつけたら、部落からの祝福を受けた唯一無二のブレスレットの出来上がりです。

住所: 臺東縣金峰鄉2 鄰28 號
連絡電話番号: 089-783-538(予約制)
営業時間: 10:30–17:00
目安観光時間:1時間

三箇所目:陶器文化の美—正興陶甕大街

三箇所目:陶器文化の美—正興陶甕大街

パイワン族では古い陶器に先祖の霊魂が宿ると信じられており、正興村はそんな魂の宿る「陶器の故郷」として知られています。行政院環境保護署(台湾の環境省)により全国十大環境保護模範エリアに認定されており、住民達は陶器を作ることを喜びとしています。多くの家の庭に陶器製品が装飾として飾られ、またそれらには守り神の百歩蛇や百合の花の絵柄が刻まれています。五百メートル程の長さがある町の大通りには暮らす人々の思い出や記憶を凝縮したような瓦が壁一面に貼り付けられていて、タイムトンネルを思わせる造りになっています。陶器を楽しむ以外にも、部落で暮らす住民が語る土地の伝説に耳を傾ければ、古の幻想的なお話と現在の村の静けさが二つの時間軸で交錯し合い、とても不思議な気持ちにさせてくれます!

住所: 臺東縣金峰鄉正興331號964
連絡電話番号: 089-782-497(予約制)
目安観光時間:1時間

四箇所目:山で野食を楽しもう—卜拉米農坊(プラミ農坊)

四箇所目:山で野食を楽しもう—卜拉米農坊(プラミ農坊)

「卜拉米」(Pulami /プラミ)とはパイワン族の言葉で「豊かさ」を表しています。卜拉米農坊では地元の食材のみを使用した原住民食を提供していて、ここで食事をすることで食材物流による排気ガスの排出を抑えると同時に地元の経済発展に貢献することができます。山小屋で静かに食事を待っているとほのかな野菜の香りが漂ってきて、熱々の鍋に入った搖搖飯が食卓へと運ばれてきました。搖搖飯とは野菜と粟で作られたお粥のことで、焦げ付かないように鍋を揺らしながら作るその調理方法が口伝で伝わってこの名称になったそう。搖搖飯以外にも焼いた猪肉や炒め野菜、紅キヌアを使ったベーグルといった美味しい食事をいただくことができますよ。食事をいただきながらオーナーである秀珍さんの話を聞いていると、まるで親しい友達の家を訪れたような気持ちになってきます。

住所: 臺東縣金峰鄉407號
連絡電話番号: 0919-147-896(予約制)
営業時間: 10:00-19:30
目安観光時間:1時間

五箇所目:手作りの優しい甘さ—洛神花蜜餞DIY(ローゼルの砂糖漬け作り体験)

五箇所目:手作りの優しい甘さ—洛神花蜜餞DIY(ローゼルの砂糖漬け作り体験)

洛神花(ローゼル)は植物界のルビーと呼ばれていて有名なのはその栄養価だけではありません。洛神花の産地として有名な金鋒鄉は11月になるとその真っ赤な花が訪れた人々を歓迎する様に迎えてくれます。今回私たちは卜拉米農坊で洛神花蜜餞(ローゼルの砂糖漬け)作りに挑戦、細心の注意を払って花の萼から下を切り離し綺麗に洗ったら、特別な工具を使って種の部分を取り払い、ガラス瓶の中に砂糖と交互になる様層にして詰められたら出来上がり!一瓶に25個もの花の萼を使い、出来上がった洛神花蜜餞はお湯を注いで飲んだり、ドライフルーツとして食べたりすることもできますよ。

目安観光時間:1時間

六箇所目:パイワン族の文化ツアー—嘉蘭部落広場

六箇所目:パイワン族の文化ツアー—嘉蘭部落広場

続いては嘉蘭部落を深く掘り下げていきましょう。嘉蘭部落は太麻里の下流にある部落で、訪れた人々にパイワン族と彼らのコミュニティ文化をよりよく理解してもらう為に、頭目の家や青年集会所を併設した嘉蘭部落広場が作られました。広場には昔からの建造方法である石板を使って作られた小屋や、伝統図案を取り入れた文化歩道、あちらこちらにある陶板にはパイワン族の特色や部落の重要な歴史が刻まれています。ここでは部落の住民がツアーガイドになって私たちに歴史を遡って口伝で伝わるお話を聞かせてくれて、その話はこれからも引き続き伝わり続けるのです。

住所: 臺東縣金峰鄉嘉蘭村
連絡電話番号: 089-751-144(予約制)
目安観光時間:2時間

七箇所目:パイワン族の姫になってみる—體驗排灣族盪鞦韆(パイワン族のブランコ乗り体験)

七箇所目:パイワン族の姫になってみる—體驗排灣族盪鞦韆(パイワン族のブランコ乗り体験)

盪鞦韆(putiyuma /ブランコ乗り)はパイワン族の頭目と貴族階級の人々が挙げる慎ましやかな結婚儀式、用意されたブランコはその人の地位と権威を象徴しています。盪鞦韆は夫とその一族が花嫁が結婚相手として相応しいかどうか、そして婚儀がスムーズに行われるかどうかを見極める為に使用されます。ブランコが風に向かって大きく揺れ、飛ぶ様に真っ直ぐ高く挙がれば、安穏とした良い家庭を持てることを意味しており、新郎はブランコを降りた花嫁を抱えて会場を一周することで、部落中の人に「この人が自分の決めた相手である」事を示します。馬可樓幸福小棧は嘉蘭村の住民たちが経営する観光体験所、パイワン族の風習であるブランコ乗り体験ができますので是非挑戦してみて下さいね!

住所: 臺東縣金峰鄉天空步道-馬可樓幸福小棧(拉灣橋の麓-天空步道の側)
連絡電話番号: 0978-692-853(予約制)
目安観光時間:1時間

台東電動バイクの補助金申請について:https://www.facebook.com/TtepdES/

台東電動バイク充電/バッテリー交換所の地図:https://bit.ly/30yhb5i