台東県の国際交流を促進する為、台東県国際事務推動委員である一青妙さん指導の下、台東県の金峰郷介達國小学校と日本の茨城県大子町生瀬小学校が「國際學伴(国際学生交流校)」に決まり、10月28日よりオンラインにて交流を開始しました。交流の中で両校はまず自分たちが通う学校をお互い紹介し、生瀬小学校は写真を使って介達國小学校の学生に校内と近隣環境を見せ、介達國小学校は素晴らしい歌と踊りで彼らの文化を披露しました。その後引き続き両校の学生は好きな食べ物を紹介し合うといった活動を行い、台日両校の子供たちはとても楽しい時間を過ごすことが出来ました。

在地新聞一

大子町と台東の地理には多くの類似点があります。どちらの学校にも美しい自然景観が楽しめる観光地が多く、また介達國小学校と生瀬小学校はどちらも独自の発展を遂げた学校である為交流活動を行うのにとても適しています。例えば生瀬小学校校長・清水洋太郎先生は情報技術教育(ICT,Information and Communication Technology)に長けており、同校の教育理念はICTと自然環境教育を組み合わせた学習の促進にあります。そういった理由から以前よりグーグルチャット(google workspace)を利用したオンライン授業を行っており、教師陣もオンライン教育交流の経験が豊富です。色濃いパイワン族文化が根付く金峰郷にある介達國小学校は、原住民の伝統工芸技術を用いた花輪作り、陶芸、月桃編みといった芸術方面での交流を行う他、将来的には伝統的な歌や舞踊そして台東の農産品である粟やレッドキヌア、ローゼルといった食材を広める為の食農教育も計画しています。

この日行われた台日両校の交流活動が将来的な交流と訪問活動を行う上でのベースラインとなりました。台日両地の密接な交流を図ってゆくことで良好な学習機会を得られた事から、将来的に協力し合って次世代を担う子供達の国際的視野と国際感覚を育ててゆけると信じています。(写真提供:台東県政府)