鹿野神社

飛行機で日本を訪れなくとも鹿野の古式ゆかりある日本の神社を参拝できるって本当？鹿野龍田村にある鹿野神社には鳥居や手水舎、祭事を行う本殿などが保存されており、神社の後ろに連なる山々が作り出す静謐で心が落ち着く雰囲気とも相まって沢山の旅行客が訪れる鹿野の聖地になっています。

鹿野神社は日本統治時代龍田で暮らしていた人々にとって信仰の中心地になっていました。当時龍田地区は日本人の移民村になっており、鹿野神社はそこで暮らす人々の心を慰める為に日本の神社設計を元に計画・建造されました。神道に属する神社として日本の開拓三神（大国魂命、少彦名命、大己貴命）と北白川宮能久親王が祀られ、人々はここに国土の開拓を願い参拝を行いました。現在の鹿野神社に神様は祀られていませんが、それでも訪れる観光客はこの場所に対して敬意を払っています。

戦後鹿野神社は取り壊されましたが、龍田村の復元計画のもと2014年に鹿野鄉公所と花東縱谷國家風景區管理處が共同で日本からヒノキの輸入を行うと共に日本の指導者を招聘し、古来の作りにこだわって鹿野神社を再建しました。鹿野郷の歴史的起源を知りたいのであれば鹿野神社を旅行計画プランに入れ、訪れる際は近くにある日本統治時代に建造された鹿野区役場や龍田小学校の校長宿舎も一緒に訪れましょう。（写真提供：IG@stella__0830）