比西里岸部落

訪れた人を魅了してやまない流木を利用して作られた山羊の群れは「比西里岸」部落のインスタレーションアート作品です。「比西里岸」Pisirian（ピシリアン）とは部落の原名であると同時にアミ族の言葉で「山羊を飼う地」という意味を持っています。ここでは昔沢山の山羊が放牧されていましたが、時代の移り変わりに伴いその姿を見かけることはなくなりました。それでも山羊達の姿は人々の心に深く残り続けており、その心象風景は部落の特徴の一つでもあります。

青い海岸の恵みにより神秘的な美しさを持つ「比西里岸」の北側、ここには絵本作家・幾米が壁に描いた11の作品が隠されています。幾米の作品に描かれている少女とアミ族の戦士を辿ってゆけば「比西里岸」に伝わる物語について知ることができるでしょう。

魅力的な風景と絵本から出てきたようなカラフルな作品に加え、比西里岸部落には町を代表する音楽「寶抱鼓（PAW PAW鼓）」があります。2006年に部落社区発展協会の推進により始まった「寶抱鼓」、独特のリズミカルな太鼓の音と子供達の透き通った声が合わさり生まれたエネルギーはこの土地に染み渡り力強い活力を与え、人々を魅了するパワーに満ちた部落を作り出しています。これらの魅力に惹かれたのなら、今すぐ街を訪れてみてくださいね！