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台東でしか見れない 卑南族のお正月:合同年祭について

台湾のお正月といえば、旧暦に基づいて祝うイメージが深いですよね?町中に赤いランタンや飾り物、『春聯』といった春の到来を告げる張り紙があちこちに飾られ、商店街では大きな音で新年ソングや爆竹の音が鳴り響くのが一般的な中華圏のお正月。大晦日や元日には一家団欒し、仏教徒や道教徒はお寺に参拝するのも定番の一つ。しかしこれらの風習は、あくまでも漢民族や客家民族の伝統。台東に興味をお持ちの方なら絶対に見逃してはならない、ここならではのお正月をお届けしたいと思います。

台東は美しい景色や熱気球フェスティバルなど国際イベントで知られておりますが、もう一つの特徴として多様な文化を有することもここの魅力であり、まさに文化の宝庫と言っても過言ではありません。県内からは史前遺跡なども掘り出されておりますが、『人』の文化こそが台東の大きなチャームポイント。ここは漢民族以外に客家民族、そして七つの原住民族がともに暮らしており、今回はその中から卑南族のお正月について紹介いたします。

卑南族の正月は旧暦でなく新暦で祝い、十の部落それぞれ個々で開催されるお祭り以外に『合同年祭』と言う全ての部落が集まってともに祝う正月の大型イベントがあります。この年祭は今年で32周年を迎え、一年おきに開催されるイベントは卑南族の団結力の象徴とも言えます。都会に出て働いている若者たちも郷へ帰り、老若男女を問わず伝統衣装を身に纏ってともに祝い、歌や踊りや様々なイベントで盛り上がります。オープニングは部落にまつわる神話に基づいて作られたダンスで幕が開き、それに続いて各部落によるパフォーマンスが披露されます。同じ卑南族でも違う部落には異なったスタイルがあるため、それぞれの舞踊パフォーマンスも見所の一つ。近年では伝統のレスリングや他の競技以外にマラソンやソフトボール大会などが追加され、合同年祭の楽しさがますます高まりました。

次の年祭は2022年、知本の部落で開催される予定です。一般参加も大歓迎ですので、パンデミックに収束がつきましたら是非台東まで足を運び、ここならではのお正月を体験してみてはいかがでしょう。
初心者も大歓迎! 山の奥の秘境:金峰温泉
台湾の東南部に位置する絶景と文化の街、台東県。ここは美味しい米や釈迦頭(バンレイシ)などの農作物や人間味にあふれた街並みが有名ですが、魅力的なのはこれだけではありません。台湾にはたくさんの温泉街がありますが、台東に位置する数々の名所は人々の中でいつもトップに位置付けられております。ここには20以上もの温泉郷があり、知本・紅葉・鹿野など誰もが知る場所や山の奥に潜む秘境温泉も多く、さらに台湾で唯一の海底温泉も台東の離島:緑島にあります。

きれいに整備された温泉宿、それはとても魅力的ですよね。自分だけのスペースを楽しむことができ、心ゆくまで温泉に浸かって日頃の疲れを洗い流す、きっと誰もが好きなことに違いないです。さらにご当地でしか味わえない食べ物がズラリと並べられたり、今ではスパもついている温泉宿が多いですよね?しかし台東があなたに与えられる温泉体験はこれだけではありません。今回ご紹介させていただくのは、初心者でも簡単に見つけることができる天然温泉:金峰温泉になります。

赤キヌアやローゼルの産地として有名な太麻里郷からさらに奥へ進めば、そこに金峰温泉があります。ここの泉質は炭酸水素塩泉になり、pH指数7.5の柔らかくてミネラルが豊富な温泉です。昔より近辺の住民や観光客に愛され続けてきたここの温泉ですが、残念なことに2009年に起きた大きな台風により跡形もない程に破壊されてしまいました。しかし一部の土地を有する地主の努力により少しずつ復興されつつあります。この温泉は一見ただの小さな池に見えますが、近づけば硫黄の匂いが漂ってきますが鼻にくるような刺激臭ではなく、ほんわか香るような硫黄です。温度もちょうど良く、「もう少し暑い方がいいな」と言う方は源泉に近づいて自ら温度を調整することもできます。Google マップで位置を確認することができますが、台東市から少し離れており最寄りの太麻里駅からも距離がありますので、車で向かうことをお勧めします。山の景色に包まれた最も天然な湯につかる体験、ぜひ一度は試してみてください。
アミ族スタイルの暮らしを届ける 都蘭スタイル・フェスティバル
	台東県の東河郷に位置する街:都蘭、ここは台東の中でもっとも外国人移住者が多い街であります。サーフィンが好きな方やここの景色に惹かれて移住された方が多く、まるで海外にいるような雰囲気を味わうことができます。昔は砂糖工場として使用されていた跡地も今では様々な売店やバーなどに一変し、大通りにもエキゾチックな店がズラリと並び、とても賑やかな町並みで生き生きしています。しかし外国人の移住はあくまでも近年のことであり、実は遠い昔からここで暮らし続けてきた民族があります。

	台東にある7つの原住民族のうち、ここにはアミ族の方々が生活されており、遺跡も発掘されております。ここの遺跡は『巨石文化』といい、今からおよそ3000年ほど前のものと判定され、東海岸の代表的な巨石文化の跡として認識されています。そしてここにある『都蘭部落』は典型的なアミ族の大きな部落であり、都蘭山こそ彼らの聖山。アミ族語で「’Atolan」と呼ばれ「たくさんの石」と言う意味を持つ都蘭、名前の由来は至って簡単で、開墾していた当時あちらこちらに石が転がっていた故にこの名前がつきました。親切でとても活気のあるアミ族の方々が暮らす都蘭部落よりお届けされる『都蘭スタイル・フェスティバル』とは一体どのようなイベントなのでしょうか?

去年(2020)の12月18日より17日間にわたって開催された『都蘭スタイル・フェスティバル』、このイベントは計4つのテーマに分かれてアミ族のライフスタイルを皆様にお届けしました。部落伝統の儀式や都蘭ならではの地方体験コース、そして現地の地方創生についてのパネルディスカッションやコンサートと様々な面で都蘭を知ることができ、ここを代表するアミ族の各店舗も勢揃い。中でも一つ面白い点は、コロナ禍のため海外旅行ができない人々に楽しんでもらう為、自ら「都蘭国」と名乗り出てパスポートも発行されました。このパスポートを持ってイベントで体験コースに参加したりや買い物をすればスタンプがもらえ、10個集めるとスモールギフトがもらえます。都蘭に関心を持つ方、是非一度は参加して、本場のアミ族文化を体験したみませんか。
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二月
・旧正月(春節)
・炸寒単カーニバル
・東海岸大地芸術祭
・部落ワーホリ
・プユマ族連合年祭
・アミ族カケンバンド

三月
・トビウオ祭
・客家桐の花フェスティバル
・第8回鹿野マラソン

四月
・2021年チャレンジ台湾 トライアスロン
・海端郷ブヌン族「射耳祭」
・郷長盃全国原住民伝統弓矢コンテスト
※新型コロナウイルスの関係により変更がある可能性があります。詳しくは各主催者のホームページなどでご確認ください。