景點介紹標題

關山鎮について語る時、あなたの頭に思い浮かぶのは広大な稲田や純朴な農村風景ではないでしょうか。縦谷の米所として知られる關山鎮は日本統治時代の頃も重要な街とされ、築百年を超える日本式建築が街の至る所に残されており、街並みにノスタルジックが溢れています。私たちと一緒に關山鎮の歴史を散策し、地元の人だけが知るスポットを巡る昔ながらのデートをしてみませんか?

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關山鎮の歴史紹介

關山鎮はかつて「里瓏」(terateran)と呼ばれていました。これはアミ族が鹿野という場所が沢山の赤虫(ツツガムシ)に囲まれていたことから名付けられた名称で、日本統治時代には關山という名称に変更されました。山と川に囲まれた關山は肥沃な平地であることから清時代には原住民の集落があり、日本統治時代になるとその場所は「里瓏支廳(支局)」へ昇格され、北台東地区の行政や警備、そして貿易を営むための中心地になっていきました。第二次世界大戦後も關山鎮は発展を続け、關山大圳(農水施設)が作られ灌漑が行われ、更に便利になった事により關山は米の里としての地位を確立し、それと同時に県政府の推進により關山鎮は縦谷線の重要な観光地になったのでした。

  • 里瓏驛ok@taiwanting Fukuoka
  • 里瓏驛旁關山宿舍ok@taiwanting Fukuoka

一箇所目:里瓏驛

里瓏驛とは關山舊火車站(旧關山駅)の事を指しており、1922年の正式運営開始から主にサトウキビの運搬に使われ、1980年に新しい路線が開通して新しい駅が作られたことから衰退してゆきました。里瓏驛は東部鉄道の中でも僅かな日本統治時代に建てられた洋式建築の駅で台東県の歴史建築文化遺産でもあります。北海道民により建造されたこの駅の主要部分は西洋建築様式に則って作られていますが和式と洋式が合わさった優雅さと荘厳さ、そして純朴な雰囲気までも兼ね備えていて沢山の旅行客がこの駅を見る為だけに訪れています。駅の側には1919年に建造された關山鐵路の旧駅宿舎がありこちらも見学することができます。(写真提供:IG@taiwanting_fukuoka

  • 住所: 臺東縣關山鎮博愛路6號
  • 営業時間:09:00–18:00(月〜金);08:00–20:00(土、日)
嘉賓旅社ok@mob Syuan0923

二箇所目:嘉賓旅社

続いて里瓏驛の向かいにある、かつては關山鎮で最も栄えて大きかった旅館であった嘉賓旅社を訪れましょう。1940年に建造された嘉賓旅社は關山地区の歴史と発展の見届け人ともいえる存在で、歴史文化的価値のある建造物です。關山鎮は日本統治時代から戦後の産業発展まで経済運輸を担う重要な立ち位置にありました。60年代には關山大圳(農業設備)の落成と南橫公路の施工開始に伴い、關山鎮を訪れる人が絶えず、駅から近く利便性の良い嘉賓旅社は予約の取れない人気の宿として栄えていました。嘉賓旅社は現在一般公開されていませんが、トタンと木造で造られた屋根からは当時の様子を窺い見ることができて、繁栄していた頃の様子が想像つきます。(写真提供:IG @mob_syuan0923

  • 住所: 臺東縣關山鎮中山路2號
  • 福生堂藥房ok@taiwanting Fukuoka
  • 福生堂藥房2ok@taiwanting Fukuoka

三箇所目:福生堂藥局

一時は日本でも販売されていた痛み止め「五分珠」は關山鎮を起源としており、福生堂藥局は五分珠を製造していた薬局のうちの一つと言われています。1920年に設立した福生堂藥局は当初「易生堂藥房」という名で、当時は街唯一の薬局として住民の為に痛みを和らげる薬を作り、關山鎮で暮らす人々の成長を見守ってきました。日本統治時代に建造された福生堂の建物からは下見板貼りなどの日本建築の特徴を見ることができ、古式ゆかりある薬局の中へと進むと昔の薬入れなどが並び、その様子は子供の頃の記憶を呼び起こさせます。(写真提供:IG@taiwanting_fukuoka

  • 住所: 臺東縣關山鎮中山路34號
  • 営業時間:08:00–21:00
  • 關山警察史蹟文物館ok@taiwanting Fukuoka
  • 關山警察史蹟文物館2ok@taiwanting Fukuoka

四箇所目:關山警史蹟文物館 (新型コロナウイルス感染症の拡大により営業停止中)

時代と共に失われてきた警察の文化物を保存する為、關山鎮では台湾で最初の警察史蹟文物館(警察史跡館)を作りました。館内には關山地区で蒐集された日本統治時代からの文献や警察用品、設備などが展示されています。文物館は警察器材エリア、保安装備エリア、交通器材エリアなどに分けられ、訪問客は日本統治時代に警察が使用していたナイフや戦後初期の頃に使われていた灯油ランプ、60年代の警察の制服や装備品といった歴史的価値のあるものを見ることができます。(写真提供:IG@taiwanting_fukuoka

  • 住所: 臺東縣關山鎮中正路27號
  • 営業時間:08:00 – 12:00、13:00 – 17:00、18:00 – 22:00(事前予約必須)
  • 關山天后宮1ok@huang.hsin.wen.webp
  • 關山天后宮2ok@huang.hsin.wen.webp
  • 關山天后宮3ok@huang.hsin.wen.webp

五箇所目:關山天后宮

關山鎮は海に面していないのに何故天后宮(航海の神を祭る媽祖廟)があるのでしょう?1894年、台中から入植してきた信者が媽祖の神像を持ち込み、他の居住者と一緒に礼拝を始めたことから信徒が増え、集まった寄付によって1930年に建造されたのが關山天后宮の始まりです。台東で最も歴史ある寺院の一つとして数えられており、ここは住民達にとって重要な信仰の中心地です。天后宮の敷地は四百坪にも及び、壮観な正面門と硬山式建築という伝統的な中国式屋根の建物があり左右両側にはそれぞれ戲臺(舞台)と鐘亭(鐘楼)が設けられ大変広々としています。祭事や重要な行事の際は途切れることなく人々が訪れる關山鎮を象徴する場所になっています。(写真提供:IG @huang.hsin.wen

  • 住所: 臺東縣關山鎮中華路2巷1號
  • 営業時間:05:00–21:30