2022 Taitung Slow Eat

台東を訪れた経験のある方は阿粨(アバイ)、祈納福(キナフ)、刺蔥煎蛋(カラスザンショウ入りの炒り卵)そして樹豆排骨湯(樹豆ポークリブスープ)といった地元の味を常に思うのではないでしょうか?台東グルメには他の料理にない独特な香りがあり、鮮明な印象が残されます。その風味の秘密は地元で採れる天然スパイスです。

台東の野山には香り高い月桂樹や情熱的な辛味を感じる馬告(マーガオ)、爽やかな香りが鼻腔をくすぐる刺蔥(カラスザンショウ)といった種類豊富な原生植物や野菜が採れ、部落で暮らす人々は工夫を凝らしてそれらが持つ香りを食卓へと運びます。生臭さを消し去り、味を引き出す他、彩りを加え食材の持つ滋味を引き出し料理に魂を与えてくれます。

それぞれの部落や家庭によってスパイスには独自の配合方法や育て方があり、それが次の世代へと引き継がれ、独自の飲食文化を形成しています。このように独特な香りの伝統は地元の人文や郷土の記憶と共に、部族のDNAにしっかりと受け継がれています。

今秋開催の2022台東スローフードフェスティバルは「很香餐桌(香る食卓)」をテーマとして10月29日と30日の二日間にわたり台東旧駅の特別エリアにて開催されます。イベントには台東のシェフや飲食店、農家の人々が出店され、使い慣れたスパイスや香草と地元の食材を用いて作られる頬が緩んでしまうような美味しい料理を提供します。スローフードの理念に基づき人工香味料や化学調味料は使用せず、素材そのものが持つ味わいを追求した料理を表現します。

スローフードフェスティバルが好きな方は「台東の香り」を是非自身で味わってみてください。地元の物語とスパイスが合わさりあった味わいは、台東の味として記憶に残ることでしょう。注意:本イベントでは使い捨て容器を提供しておりません。各自でコップ、お椀、お皿、お箸といった食器類をご準備ください。

(図:FB@發現台東慢食

日時:2022年10月29日 ・30日

時間:16:00-21:00

場所:臺東舊站特區(台東旧駅特別エリア) (機関車倉庫後方の草地エリア)

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